スタジアムに到着したバスから降車する清水の選手たちが
大型ビジョンに映されていた。
そこに、やはり、あの選手がいた。
やはり彼は危険なプレイヤーだった。
試合終了間際には危うくシュートを打たれるところだった。
あそこを決めていればヒーローだったのにな。
まぁセレッソはそんなに甘くないよ。
君が良く知っているだろう？
私たちが観た彼の姿は、
私たちの知っているそれではなく、
オレンジのユニフォームを身に纏った
３５番のプレイヤーだった。
ただ、こういうシーンを観ると、
桜の戦士だった頃の彼と、
中身は変わっていないようだった。
リーグ後半戦のセレッソ戦以外、
大いにあばれてくれ。